引き続き「痛み」についてお話ししていきます。
前回のおさらい
前回は、自発痛と誘発痛についてご説明しました。
③自発痛:じっとしていても痛みがあります。
④誘発痛:安静にしていれば痛みはありませんが、何らかの刺激が加わると痛みます。
指先を切った例で、炎症の経過とともに自発痛から誘発痛へと変化していく過程をお伝えしました。
今回は、誘発痛と体動時痛の違いについて詳しくお話しします。
誘発痛と体動時痛の特徴
どちらも「何かをきっかけに起こる痛み」という点では共通していますが、実は明確な違いがあります。
誘発痛の特徴
軽い刺激でも強い痛みが誘発される
痛みの種類:鋭い痛み、灼熱感、電撃様など
運動以外にも、触られる、気温の変化、感情の変化などによっても誘発される
主に神経系の疾患に多くみられる
体動時痛の特徴
運動の強度に比例して痛みの強さが増す
痛みの種類:鋭い痛みまたは鈍痛など
主に運動器系の疾患によくみられる
代表的な疾患例
誘発痛がみられる疾患
神経障害性疼痛
複合性局所疼痛症候群など
体動時痛がみられる疾患
関節炎
筋肉痛
腱炎など
日常生活での見分け方
誘発痛は「ちょっと触っただけなのに激痛が走る」といった特徴があり、体動時痛は「動かせば動かすほど痛くなる」という特徴があります。
この違いを理解することで、適切な対処法や治療法の選択につながります。
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