病気とお薬〜糖尿病③〜

糖尿病のお話しの続きです。
では、少しおさらいです。
前回は、糖尿病のお薬についてお話ししました。
血糖値を下げる唯一のホルモン、インスリンに対してどのように作用するのか、
インスリンそのものを注射で補うのか、糖を尿として排泄するよう促すのか
様々なお薬があります。
そして、糖尿病には合併症があることをお話ししました。
合併症とは、何かしらの病気が原因となって発症する別の病気のことです。

▼糖尿病の合併症

糖尿病には、三大合併症があります。

①網膜症(目の病気)

目の奥は、とても細い血管が張り巡らされています。
その血管が高血糖の悪影響を受けて出血を起し、
視力障害をもたらすのが「網膜症」です。
糖尿病による網膜症で失明する人は毎年約3,000人に及び、
成人後の失明の主要な原因となっています。

②腎症(腎臓の病気)

腎臓は血液を洗う臓器です。
体に不要な老廃物を尿として排泄し、
必要な物は再び体に戻す、という大事な働きをしています。
高血糖によってその構造が壊れ、その結果、血液中に老廃物が混ざったり、
必要な物が尿中に漏れ出したりする状態が「腎症」です。
腎症が進行すると、器械で血液を洗浄する‘透析療法’
を受けないと生きて行けません。
糖尿病による腎症で透析療法を開始する人は毎年約1万数千人に上ります。

③神経障害

最も特徴的な症状は、足に現れるしびれや痛みです。
とくに夜になると症状が強くなる傾向があります。
高血糖によって血液がドロドロになり、細い血管の血流が悪くなるため、神経細胞に必要な酸素や栄養が不足するために起こります。
なぜ足に症状が現れやすいかというと、
足は神経のはじまりである脊髄(背骨の内側にあります)
から一番離れた場所なので、長い神経が高血糖の影響を受けやすいのです。

以上のような三大合併症以外にも、動脈硬化(心筋梗塞や脳卒中などの原因になります)、歯周病などもあります。
糖尿病とは、とても恐ろしい病気ですね。

▼1型糖尿病・2型糖尿病とは

・1型糖尿病は、インスリンを出す細胞が、壊されてしまう病気です。
1型の原因は、遺伝や自己免疫疾患による、β細胞の破壊と言われています。
インスリンがほとんど出なくなることが多く、治療にインスリン製剤を使います。
世界的には糖尿病全体の約5%が1型糖尿病と言われています。
若い方を中心に発症し、生活習慣が関わる2型糖尿病とは、
原因、治療が大きく異なります。

・2型糖尿病は、インスリンが出にくくなったり、
インスリンが効きにくくなったりすることによって血糖値が高くなります。
2型糖尿病となる原因は、遺伝的な影響に加えて、
食べ過ぎ、運動不足、肥満などの環境的な影響るといわれています。
2型糖尿の方は、食事や運動習慣の見直しがとても重要です。

以上で糖尿病のお話しをおわります。
糖尿病という病気が何か、
それにより、様々な合併症がでる可能性がある、
ということを知っていただけたと思います。

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