引き続き「痛み」についてお話ししていきます。
前回のおさらいです。
(2)神経障害性疼痛
とは、神経が傷害や断裂、圧迫されることによる痛みで、
神経自体の変化により、慢性化や痛覚過敏になってしまうことがあります。
今日は、よくある神経障害性疼痛の例についてお話ししていきます。
一つ目は、
坐骨神経痛です。
坐骨神経の圧迫によって引き起こされる痛みとなります。
坐骨神経は、腰から足にかけて走る体で最も長い神経で、
症状は、腰、お尻、脚の痛みやしびれ、脱力感などが起こります。
二つ目は、
帯状疱疹です。
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされるウイルス感染症で、
症状には、発疹、痛み、発熱、疲労などがあります。
また、治癒した後も、帯状疱疹後神経痛と呼ばれる痛みが続くことがあり、
鋭く焼けるような、または電撃のような痛みが特徴です。
三つ目は、
糖尿病性神経障害です。
糖尿病では、高血糖状態となり、神経が損傷されるため、
手足に痛みやしびれ、灼熱感、脱力感などの症状を引き起こされます。
そのほかにも、
・血圧コントロール不良による起立性低血圧
・胃腸の動き低下による便秘、下痢など
・膀胱の機能低下による尿の出が悪い、膀胱炎になるなど
・唾液がうまくでないことによる歯周病
などが起こります。
四つ目は、
末梢神経障害です。
末梢神経という、脳と脊髄から体中の筋肉や感覚細胞などに信号を送る神経に損傷がある状態で、
症状は、痛み、脱力感、手足のしびれ、感覚が鈍くなる、筋力低下、歩行困難、めまい、頻尿、便秘、発汗障害などがあります。
また、ビタミンB12などの不足で起こることもあります。
次回は、精神的な問題により起こる、心因性疼痛についてお話ししていきます。
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