施設・老人ホーム探しにおける3つのポイント
STEP2 介護施設・老人ホームの情報を確認する。※
STEP3 見学または体験入居をする。
介護施設・老人ホームの種類と費用について
※料金、立地、食事、医療・介護体制、その他サービス内容など。
介護支援センターまどぐちでは、パンフレット、価格表の取り寄せが可能です。
STEP1 希望条件を整理する
話し相手がいない
…話し相手や仲間を作りたい。家族と会える時間を持ちたい。
→他者と交流できる環境やサービスが充実していたり、家族や友人が会いに行きやすい場所の施設を探しましょう。
家事が大変で、できなくなってきた
…食事、買い物、掃除などから解放されたい。
→身の回りのお世話(家事全般)が充実した施設を探しましょう。
気力・体力がない(すぐに疲れる、長時間歩けない)
…リハビリや運動をして過ごしたい。
→リハビリの専門職や運動設備が充実した施設を探しましょう。
適応力が減少した(新しいことが覚えられない)
…困ったときに助けてほしい。
→さまざまな個別対応が可能な施設を探しましょう。
病院に一人で行けない
…医者にみてもらえる環境でいたい。
→医療機関との連携や受診サポートが充実している施設を探しましょう。
病気の発作など、緊急時に不安がある
…誰かに24時間見守っていてほしい。
→24時間スタッフ配置や、医療体制の充実に力を入れている施設を探しましょう。
趣味のための外出ができなくなった
…趣味を続けたい。
→趣味ができるサービス提供できる環境が整った施設を探しましょう。
引きこもりがちで、精神的な問題が進行している
…部屋に籠らないで済むようにしてほしい。
→部屋に籠らない工夫や社会参加に力を入れている施設を探しましょう。
STEP2 介護施設・老人ホームの情報を確認する
料金
・月額利用料や入居一時金の内訳はどうなっているか
・何にいくらかかるのか
・今後、無理なく払える金額かどうか
※生活保護の方でも、入居可能な老人ホームもあります。
立地条件や建物
・家族や友人が会いに行きやすい場所か
・居室の設備や間取りは希望に沿っているか
・共用スペースの環境はどうか
医療・介護体制
・看護・介護スタッフの数や勤務時間帯など体制はどうなっているか
・必要な医療・介護サービスを提供してもらえるか
・緊急時の体制や看取り体制はどうか
食事
・メニューの選択に幅があるか
・療養食などの個別対応が可能か
・事前に試食させてもらえるか
設備やその他サービスの充実度を確認
・自立支援、介護予防のサービスはどうか
・生活を快適にする設備が充実しているか
・本人の趣向にあったサービスはあるか
評価の高い介護施設や老人ホームが、その人にとって必ずしも適した環境であるとは限りません。
施設の情報や条件などをしっかりと把握して、あなたやご家族にあった場所を選びましょう。
STEP3 見学・体験入居をする
◎見学のチェックポイント
見学前に伝えること
①見学する日時 (できるだけ普段の様子が見れる時間帯を選びましょう。)
②訪問する人数
③交通手段(車で行く場合、駐車場の有無)
④提供される食事の試食について
⑤当日に用意してほしい書類(重要事項説明書など)
見学時に準備するもの
①歩きやすい靴
②筆記用具とメモ帳
③確認事項をまとめた資料
④見学チェックリスト
⑤カメラ ※撮影については、施設の許可が必要です。
⑥メジャー(家具を持ち込むスペースの確認)
見学時の注意点
・予約時間は守り、遅刻したり早く着いた場合などは、必ず連絡をしましょう。
・写真を撮る際は施設の許可を得たうえで、ご入居者中の方の顔や個人情報が入らないように撮影しましょう。
・就寝中の方もいらっしゃるので、なるべく大きな音を立てないようにしましょう。
・ご入居中の方や作業中のスタッフに許可なく話しかけないようにしましょう。
・ご入居中の方の居室への無断入室はしないなど、プライバシーに十分配慮しましょう。
見学時にチェックすべきポイント
建物について
居室や共用スペース、建物の周辺といった環境をしっかりと確認し、気持ちよく生活できる場所を選びましょう。
・備え付けの設備は何があるのか
・持ち込んだ家具や私物を置くスペースは確保されているか
・共用スペースの居心地はどうか。
・共用設備(風呂、リハビリ機器など)の充実はどうか
・設備などのメンテナンス状況や衛生環境はどうか
※トイレ・ベッド・洗面台・収納・緊急通報装置など備え付けの設備。
スタッフについて
どんな施設や老人ホームでも、そこで働く人がサービスの質を支えています。それを踏まえて、以下のポイントを確認しておきましょう。
・笑顔が見え、余裕がある様子か
・挨拶はできているか
・他の入居者のペースに合わせた対応ができているか
・清掃が行き届いており、臭いなどはしないか
・施設長のスタッフに対する考え方はどうか
医療、介護、リハビリの体制について
安心できる生活を手に入れる為には、医療、介護、リハビリといった体制について、条件にあったサービスの提供が可能かどうかを確認する必要があります。
・緊急時の体制や病院との連携はどうか
・日々の受診についてはどうなるのか
・医療行為はどこまで対応可能か
・ご本人の状態にあった介護は可能か
・リハビリなどの自立支援や介護予防の体制や取り組みはどうか
入居者について
・お互いのプライバシーは十分に保たれているか
・他の入居者の方との交流機会についてはどうか
・男女比や年齢構成はどうなっているか
・どのくらいの要介護度の方が多いのか
契約内容について
「こんなはずじゃなかった。」こういった後悔を口にする背景は、契約内容の確認不足が原因になることも少なくありません。事前にしっかりと確認するようにしましょう。
・そもそも入居が可能な条件を満たしているか。
・個別対応はどこまでしてもらえるか(食事、医療、介護、リハビリなど)
・入居一時金や月額利用料の内訳はどうなっているか
・入居一時金や月額料金以外にかかる費用には、何があっていくらかかるのか
・退去条件、退去時の対応はどうなっているか
介護施設・老人ホームの種類や費用について
老人ホーム・介護施設にはいろいろな種類があります。公共施設、民間施設、目的、費用さまざまです。
「どのような違いがあるのかさっぱりわからない」という方が大半なのではないでしょうか。
ここでは、どのような介護施設・老人ホームがあるのか整理しています。
ご相談がございましたら、介護紹介センターまどぐちまでお気軽にお問い合わせ下さい。
1:特別養護老人ホーム 2:介護医療院 3:ケアハウス 4:介護老人保健施設 5:グループホーム
6:サービス付高齢者向け住宅 7:有料老人ホーム 8:小規模多機能型居宅介護
9:短期入所療養介護(ショートステイ)
1:特別養護老人ホーム
身体上又は精神上著しい障害があるために、常時の介護を必要とする65歳以上の方(要介護3以上が条件)を対象としています。設置主体は地方公共団体や社会福祉法人であるため、入居の申し込みは居住市区町村となっています。入居の際に必要な費用が0円、月額費用は要介護度や居室の種類によって違いますが、おおよそ12~15万円程度と、低価格で充実したサービスが受けられるため非常に人気ですが、入居条件が厳しい上に申し込みが常時殺到するので、何か月も予約待ちの状態になる場合が多いのが現状です。
2:介護医療院
主に療養上の医療を必要とする方のための施設で、病状が安定期にあり、長期間にわたる療養や介護を行いながら、リハビリを続けていきます。医療処置が必要な場合も入所することができます。ただし、ほとんどが相部屋の為、他の個室サービスに比べてプライバシーの確保は難しくなります。医療的ケアが充実しており、緊急時の対応も万全な一方で、終身利用は約束されていない点と、レクリエーションなどは娯楽機能はほとんどない点、そして、状態によっては医療加算が割高になる点に注意しましょう。入居一時金は不要で、月々の利用料は6~15万円と、有料老人ホームと比べると費用が安く抑えられます。
3:ケアハウス
ケアハウス(軽費老人ホームC型)とは、比較的低額な利用料金で、生活の介助やサポートを受けられる施設のことです。身寄りのいない高齢者、何らかの事情で家族からの支援や介護が受けられない独居の高齢者を対象として受け入れを行っています。ケアハウスを運営するのは地方自治体や社会福祉法人です。ケアハウスの入居者は、これらの団体の支援を受けるかたちで自立した生活の場の提供や介護サービス(食事提供や見守りなどのサポートなど)を受けることができます。 ケアハウスの料金は6万円~17万円程度と比較的安価で設定されています。施設や本人の所得によっても費用は変動します。
4:介護老人保健施設
病状は安定しているものの、退院してすぐに自宅へ戻るのは不安という場合に自宅に戻るまでの期間、療養・リハビリを兼ねて一時利用する施設です。病院と自宅の中間的な役割を持っています。入所期間は3~6カ月程度と短めとなっており、あくまで目的は在宅復帰です。介護老人保健施設は介護保険施設という公的な施設のため、入居一時金は不要です。家賃や管理費も、民間が運営する施設より低額に抑えられています。賃料は居室のタイプによって異なり、ユニット型個室が最も高く、多床室が最も安くなっています。
5:グループホーム
認知症によって、自立した生活が困難な方が、家庭的な環境の中でスタッフとともに生活する施設のことです。施設所在地と同じ市区町村にお住まいの方が対象となる地域密着型サービスの一つです。5~9人を1ユニットとし、在宅とほぼ同じ環境での生活スタイルで、生活全般のサポートを受けられます。入居一時金は、有料老人ホームのように高額になることはありません。月額費用は居住費、管理費、共益費、水道光熱費、食費、雑費、介護保険1割負担額などになります。
6:サービス付高齢者向け住宅
日常生活や介護に不安を抱く高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、24時間地域巡回型訪問サービスなどの介護サービスを組み合わせた住宅です。サービス付高齢者向け住宅の費用は、「敷金・礼金」と「月額費用」です。敷金・礼金は、一般的な賃貸契約と同様の考え方です。金額設定は0円~数十万円になるところなど様々です。月額費用は、居住費、管理費、共益費、水道光熱費、介護保険1割負担額などがあります。
7:有料老人ホーム
介護サービスや日常の生活サービス・機能訓練、施設によってイベント・レクリエーションを行います。介護付、住宅型と大きく分けて2種類が主です。介護付の場合は、介護保険サービスがすべて施設内で行われる為、介護保険の負担金額が固定され、施設内のサービスを受けることになります。それに対して住宅型の場合は、ご自宅で生活される場合と同様、ケアマネジャーさんと相談して外部の介護保険サービス計画を立てます。有料老人ホームの費用は「入居一時金」と「月額費用」で分けてみることが重要です。入居一時金は、有料老人ホームによって金額が異なっています。入居一時金は老人ホームによって償却期間が決まっていますので、毎月少しずつ償却していくことになります。月額費用は、居住費、管理費、共益費、水道光熱費、食費、医療費、介護保険1割負担額などがあります。
8:小規模多機能型居宅介護
介護が必要となった高齢者が、住み慣れた家・地域での生活を継続することができるように、要介護者の様態や希望に応じて、「通い(デイサービス)」を中心として、随時「訪問(訪問介護)」や「泊まり(ショートステイ)」を組み合わせた3つのサービスを提供する在宅介護サービスです。これらのサービスを同じスタッフが対応するため、連続性のあるケアを利用できる利点がありますが、それまで利用できた介護保険サービス「居宅介護支援」「訪問介護」「訪問入浴介護」「デイケア」「デイサービス」「ショートステイ」を併用できなくなり、ケアマネジャーも変更となります。小規模多機能型居宅介護の利用料は月額定額制です。通い・訪問・泊まりを組み合わせる場合も定額(宿泊費・食費などは別途)で利用できるため、毎月の介護保険利用限度額からはみ出してしまう心配がありません。
9:短期入所療養介護(ショートステイ)
介護する方が、病気や事故、出産、法事といった一時的に介護を続けることができなくなった場合等に、短期的に入所させることにより、介護する方の負担を軽減するためのものです。ショートステイの料金は、介護保険施設などの場合、宿泊費や食費の他に介護サービス費、そのほか日用品代がかかる場合がほとんどで、比較的安価に利用できます。(要介護3で1日5,000円程度)また、居室の種類(ユニット型個室、多床室など)によりかかる費用は変わります。年金などの収入が少なく、保有している金融資産も少ない方は、宿泊費と食費が軽減される場合があります。また、年金などの収入が少なく、保有している金融資産も少ない場合は、宿泊費と食費が軽減されます。